











【母から届き続けた黒絽の反物。その一反が、ドバイでの出会いをきっかけに羽織コートへと生まれ変わりました】
黒絽に興味を持ったきっかけは、母が地元の呉服店で反物を買ってきたことでした。
「良いものだから」
着る予定があるわけでもなく、ただ上質なものを愛でる母の趣味でした。
私がフランス・ペベオ社の布専用絵具でファブリックペイントを始めると、不思議なことに、母から黒絽の反物が次々と届くようになりました。
日本の上質な黒絽は、本当に美しいものです。
私自身も嫁入りの際に紋入りの黒絽の着物を持たせてもらいましたが、一度も袖を通すことなく、今も箪笥で静かに眠っています。
黒絽の反物を羽織コートに仕立てようと思ったのは、ドバイでの展示会がきっかけでした。
現地の女性たちが纏う黒い衣装「アバヤ」の美しさに魅了され、帰国後、黒絽をコートに仕立ててもらい、そこへファブリックペイントを施しました。
以来、展示会のたびにご好評をいただき、この度、約1年お待ちいただいた「薔薇黒絽羽織コート」が完成いたしました。
今回ご依頼くださったのは、縁起の良いしめ縄づくりで知られる竹治郎を経営されている山本幸子様。
幸子様のお話を伺いながら、その世界観やブランドイメージをデザインに込め、一筆一筆描かせていただきました。
黒絽の羽織コートは、さらりと羽織るだけで存在感を放ちます。
「日本の黒絽の美しさ」と「フランス・ペベオの透明感あふれる色彩」。
その融合から生まれる、新しい和の装いです。
さらに今回は、竹治郎さんに羽織コート留めとして「熨斗」をモチーフにした特別な作品を制作していただいております。
完成が今から楽しみです。
この作品は、7月の作品展で初お披露目いたします。
【時を醸す、光と色の日常アート】
遠藤綾子 グラスペイント・ファブリックペイント作品展
会期:2026年7月8日(水)〜7月26日(日)
9:00〜17:00
※最終日は16:00まで
※火曜定休
作家在廊日
7月12日(日)・19日(日)・20日(月・祝)・26日(日)
12:00〜17:00
会場
摂田屋6番街 発酵ミュージアム・米蔵
(入館無料)
新潟県長岡市摂田屋4-6-33
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
